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うさぎの健康管理/ホームメイト
ここではうさぎの健康管理についてご紹介します。
毛を刈ってはいけない?

Q
うさぎの毛は刈っても大丈夫ですか?
うさぎを飼い始めて半年ほど経ちました。換毛期には、抜け毛の量が想像以上で掃除も大変だったのですが、ふと「うさぎの毛を刈るのはアリなのかな?」と疑問に思いました。短くしても大丈夫であれば、抜け毛の量も抑えられますし、ワンちゃんのようにトリミングを楽しんでみたいです。
うさぎの生体に詳しい方、宜しくお願いします。
A
結論から言うと、うさぎの毛を刈るのはおすすめできません。
確かに春と秋の換毛期は、抜け毛の多さにびっくりするかもしれません。2日に一度のグルーミングも手間ですし、ケージの底に溜まった抜け毛の掃除は大変です。しかも抜け毛を放っておくと、毛球症という命に関わる症状の原因になるなどのリスクも潜んでいます。「毛を刈れたら便利なのに」と考える飼い主さんも少なくないでしょう。
しかし、うさぎは体温調節機能があまり発達しておらず、体温の急激な変化が苦手な動物だということを忘れてはいけません。例え夏の暑い時期だったとしても、毛を刈ると急激に体温が下がってしまい、うさぎの体に大きな負担を与えることになります。また体調不良につながる可能性もあるでしょう。
抜け毛の掃除は、大切なペットを守るために必要な作業です。責任を持ってうさぎの体調を管理してあげて下さい。
毛球症の原因と予防

Q
毛球症という病気について質問です。
うさぎの健康管理について調べていたところ、毛球症という恐ろしい症状を知りました。飲み込んだ毛が胃腸内で絡まることで胃腸が詰まり、最悪の場合は死に至るようですね。
大切なウサちゃんと長く健康に暮らしたいので、毛球症の原因と、予防するための対策があれば教えて下さい。
A
質問者様がおっしゃっているように、毛球症は飲み込んだ毛で胃腸が詰まり、食欲不振や腸閉塞を引き起こす危険な病気です。
毛球症にかかる主な原因には、長毛種などの体質的な問題の他、ストレスや肥満、不適切なエサの与え方などが挙げられます。毛球症を防ぐには、これらの原因を作らないことが大切です。
長毛種の子の場合は、とにかくしっかりブラッシングして抜け毛を少なくし、飲み込む毛の量を減らして下さい。特に換毛期は、短毛種の子も2日に一度ブラッシングしてあげて下さい。
また、理想的なエサの与え方として、繊維質の高いペレット、牧草中心の食事にして下さい。繊維を多く含んだ食事を摂ることで、胃の中に毛が溜まりづらくなります。定期的に、市販されている繊維分解性酵素を含んだサプリメントを与えても良いでしょう。
このように食生活がしっかりしていれば、同時に肥満も予防することができて一石二鳥です。
熱中症の予防

Q
うさぎが熱中症にかからないためには、どのように対策すれば良いでしょうか。
うさぎを飼っているのですが、これから暑い季節に熱中症にならないか心配です。昼間は仕事に出ているため、常に様子を見ているのは物理的に難しいです。
うさぎの熱中症対策は、どのように行なうべきか教えて下さい。
A
うさぎは人間のように汗をかくことができないため、体温調節が苦手です。28℃を超える環境にいると、熱中症になる可能性があります。
夏の温度管理には十分注意して下さい。人間が暑いと感じる環境は、うさぎにとっては非常に危険です。うさぎは暑さを感じると呼吸が荒くなり、体の表面積を広げて熱を逃がそうと、体をめいっぱい伸ばします。このような様子が見られる前に、しっかりと対策をとりましょう。
温度管理に最も有効なのはエアコンです。うさぎにとって適温とされる17~25℃に室温を保ちましょう。その他、凍らせたペットボトルや保冷剤をタオルで包み、ケージの上に置くのも良いでしょう。ケージ内の温度を下げてくれます。
夏を健康に乗り切るには、以上のような温度管理と、また飲み水を切らさないようにすることに気をつけましょう。
下痢の原因

Q
オスのネザーランドドワーフを飼っていますが、近頃下痢がひどいです。
毎朝、ケージの中が軟便だらけになっていて、フンの汚れでお尻まで真っ黒になっています。夜中に水を飲んでいるようですが、水の飲み過ぎでしょうか。
バランスの良い食生活や、飲み水の交換にも気を配っています。下痢が続く原因は何なのでしょうか?
A
水分の摂り過ぎは下痢の原因になります。水の他に、キャベツや白菜など、水分の多い物を与えていませんか?
続いて、食欲が落ちていないか確認して下さい。内蔵機能が低下していると食欲不振になりがちですが、この場合はストレスや、腸内に虫が寄生するコクシジウム症、また腸炎などが考えられます。
ストレスは運動不足になると溜まりやすくなります。1日30分程度はケージの外に出して遊ばせ、運動させてあげましょう。
また、うさぎの置かれている環境は適切か考えてみて下さい。騒音が激しかったり、犬など他のペットに脅かされる環境ではありませんか。ケージの中は清潔に保たれていますか。その他に、うさぎを触り過ぎている場合もストレスになります。
水分の摂り過ぎやストレスに心当たりがなければ、早めに動物病院を受診しましょう。
肥満の原因

Q
我が家には2歳のホーランドロップイヤーがいますが、標準よりも少し太っているのが気になります。
「丸々としていた方が可愛い」とノンキに考えていたのですが、先日動物病院で「太り過ぎは体調不良につながりますよ」と言われ、急に心配になってきました。
世話の仕方を見直してみようと思いますので、うさぎが肥満になる原因を教えて下さい。
A
うさぎの肥満は様々な要因によって起こりますが、主な原因としてカロリーの摂り過ぎ、運動不足、ストレスの他、ホルモン失調などの病的要因などが挙げられます。
多くの場合はカロリーの摂り過ぎが肥満の原因となっているので、まずはエサの種類や食生活を見直しましょう。また適度な運動も大切です。運動不足になるとストレスが溜まり、さらに食欲が増す原因にもなるため、1日30分程度はうさぎをケージの外に出して遊ばせてやって下さい。
避妊や去勢手術後には、ホルモンバランスが乱れて肥満に陥る傾向があります。この場合、オスよりもメスの方が太りやすいようです。
肥満が進行すると全身疲労や免疫低下に陥りやすくなり、やがては動脈硬化や毛球症といった命に関わる病気を引き起こす危険性があります。肥満は放っておかずに、食生活や環境を見直すことが大切です。
食べさせてはいけない食べ物

Q
我が家のミニウサギは食欲旺盛で、私が食べている物を欲しがります。
パンや菓子類を食べていると、鼻をひくひくさせて食べたそうな素振りをしますし、野菜や果物の香りにも反応しているようです。
今のところ、うさぎのエサとして市販されているもの以外は与えていませんが、食べさせてはいけない食べ物にはどんなものがありますか?
A
ビスケットやケーキなどのお菓子類は、カロリーが高く肥満の元となるため与えてはいけません。チョコレートやコーヒー、お茶なども、うさぎにとって中毒物質となるカフェインが含まれているためNGです。
また食パンやお米は、炭水化物が多く繊維質が少ないため、うさぎに向かない食べ物です。腸内で異常発酵を起こし、便秘や下痢の原因となります。
意外な落とし穴として、身近な野菜にもうさぎにとって有害な物があります。まずジャガイモの皮と芽は、ソラニンという毒性のある物質を含んでいます。アボカドは、うさぎだけでなくハムスターなどにも毒性があり危険です。つい食べさせてしまいそうなホウレンソウも、カルシウムの吸着を妨げるシュウ酸が含まれているため与えてはいけません。
うさぎは毒性の有無を自分で判断することができないため、飼い主が責任を持って食べ物の管理してあげましょう。
牧草を食べてくれないときは

Q
ホーランドロップイヤーを飼っていますが、あまり牧草を食べてくれません。
最初はそれなりに食べていた時期もあったのですが、最近は少しだけかじって、あとは知らんぷりです。「食欲不振かな?」と心配もしましたが、ペレットや他のおやつは良く食べますし、もっと欲しがることもあります。
このままだと栄養が偏ってしまいそうです。牧草を食べさせる方法を教えて下さい。
A
うさぎにも人間と同じく、好き嫌いがあります。中には牧草をなかなか食べない子もいるようです。
ペレットやおやつを良く食べるようであれば、まずはそれらの量を減らしてみてはいかがでしょう。他の物で満腹になってしまって、牧草を食べられないというケースもあります。週に一度は、牧草と水しか与えない日を作ってみましょう。
牧草そのものに興味を持たせる工夫としては、ケージの上から与えてみるという方法もあります。おもちゃの中には、牧草を詰めて上から吊り下げるタイプの物もあり、うさぎの好奇心を刺激しながら、牧草に興味を持つきっかけを作ることができます。
また、うさぎの中には牧草の見た目や味にこだわりがある子もいます。この場合は牧草を短くカットしたり、種類を一番刈りから二番刈りに変更するなどの工夫が効果的です。
お風呂に入れてはいけない?

Q
うさぎのお風呂について質問です。
うさぎを飼い始め、飼育の本を購入したのですが、お風呂の入れ方が書かれていませんでした。
その本には「水が苦手」と書かれていたのですが、そもそもうさぎはお風呂に入れてはいけないのでしょうか?その場合、汚れた時はどうすればいいのでしょうか?
教えて下さい。宜しくお願いします。
A
うさぎは人間のように上手に体温を調節することができないため、お風呂に入れてはいけません。周りの環境によって体温が激変してしまうので、温度の高過ぎるお風呂に入れると、最悪の場合、死に至ることさえあります。逆に体が濡れて冷えると、今度は体温が一気に下がってしまい非常に危険です。また、うさぎは水に入る習慣がないため、温度に気をつけたとしても入浴そのものが大きなストレスになるようです。
「汚れをキレイに洗ってあげたら気持ち良いはず」と考える飼い主さんもいるのかもしれませんが、うさぎのことを想うのなら、止めてあげて下さい。
うさぎは体臭がなく、きれい好きで自分で手入れすることができるため、もともと入浴は必要がありません。身体が汚れてしまった場合は、市販されているうさぎ専用のドライシャンプーを使ってきれいにしてあげましょう。
爪切りのやり方

Q
うさぎの爪切りのやり方について質問です。
我が家にペットのうさぎさんを迎えてから3ヵ月ほど経ちますが、うさぎさんの爪がかなり伸びてきました。一応、ペットショップで売られていたうさぎ専用の爪切りを買ったのですが、誤って指を傷つけてしまいそうで、一度も爪切りができていません。
上手な爪切りの方法はありますか。
A
うさぎには前足、後ろ足と合わせて合計18本の爪があります。爪が伸び過ぎると危険なため、大体2ヵ月に一度は切ってあげましょう。
うさぎ用の爪切りは、爪の形状に合わせて刃がカーブしているものがポピュラーですが、犬や猫用の爪切りを使用しても問題ありません。
爪を切るのは膝の上で抱っこして行ないます。うさぎは爪切りを嫌がる子が多く、慣れるまではかなり暴れるので、できれば二人で行なうと便利です。一人がうさぎを抱っこして固定し、もう一人が爪を切ります。
うさぎの爪は意外と鋭く、引っ掻かれて出血する場合もあるので注意しましょう。またうさぎを抱っこする人は、毛が服につかないようにエプロンを着るのがおすすめです。
自分で切るのが難しい場合は、うさぎ専門店に頼むという手もあります。また、動物病院でも爪切りをしてくれます。